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睡眠時無呼吸症候群の治療法

睡眠時無呼吸症候群には、様々な治療方法があります。口腔内に装置を装着することによる治療や、外科手術による治療、そしてCPAP療法(経鼻的持続陽圧呼吸療法)が主な治療方法です。治療方法は患者さんの病状や、状況によって異なります。また、生活習慣の改善も合わせておこなう必要があります。生活習慣の改善をおこなうことで、睡眠時無呼吸症候群自体を治療することは難しいのですが、生活習慣病の予防のためにはとても重要です。

口腔内装置による睡眠時無呼吸症候群の治療法

睡眠時無呼吸症候群の治療方法に「スリープスプリント」と呼ばれるマウスピースを装着する方法があります。下顎を上顎より少し前方に出すようにマウスピースを作製して、就寝中に装着することで顎の位置を固定させることができ、気道が広く保たれるため、いびきや無呼吸を防ぐ治療方法です。またマウスピースは、睡眠時無呼吸症候群についての十分な知識があり、マウスピースなどの口腔内装置を専門的に取り扱う歯科医院の元で作製してもらうようにしましょう。就寝時にマウスピースをつけるだけということから、手軽に感じるかもしれませんが、全ての症例において必ず効果的な治療法ということではありません。軽度〜中等症までの「閉塞性睡眠時無呼吸症候群」(OSAS)に対しては、比較的改善が見られやすいのですが、重症の方の場合には十分な効果が得られないという報告もあります。症状の度合いをしっかりと把握した上で、医師とよく相談して治療を始めることが大切です。その際、保険が適用されるかどうかは大分県の歯科医院で相談して頂くことをお勧めいたします。

外科手術による睡眠時無呼吸症候群の治療法

小児の多くや、成人の方の一部で、睡眠時無呼吸症候群の原因がアデノイド(咽頭扁桃)や扁桃肥大などの場合は、手術により摘出することが効果的な場合があります。UPPP手術(Uvulo-Palato-Pharyngo-Plasty)という軟口蓋(いわゆるのどちんこ)の一部を切除する手術法もありますが、治療が効果的ではなかったり、数年後に手術をおこなった部位が瘢痕化してしまい、睡眠時無呼吸症候群が再発することもあります。さらにアメリカでは、狭い上気道を広げることを目的として、上顎や下顎を広げる手術もおこなわれていますが、日本ではこの手術をおこなえる医療施設は限られています。

CPAP療法による睡眠時無呼吸症候群の治療法

CPAP療法とは

CPAP(シーパップ)療法「Continuous Positive Airway Pressure」は、経鼻的持続陽圧呼吸療法とも呼ばれます。閉塞性睡眠時無呼吸症候群に効果的な治療法として、現在欧米や日本国内で最も普及している治療方法です。CPAP療法は、就寝時の無呼吸を防ぐためにCPAP装置からエアチューブを伝い、鼻に装着したマスクから気道に空気を送り続けることで、常に圧力をかけて気道が塞がらないように開存させる方法です。CPAP療法を適切におこなうことで、睡眠中の無呼吸やいびきが減少し、睡眠時無呼吸症候群による症状の改善が期待されます。また閉塞性睡眠時無呼吸症候群が原因で、血圧が上昇している場合においては、血圧を下げる効果の報告もあります。CPAP療法は検査をおこない、一定の基準を満たせば、保険適応にもなります。CPAP療法をおこなうためには、鼻のマスクを正しく装着できているかどうかが重要なポイントとなるため、医療機関に一泊入院して、治療に適した機器設定をおこなう場合もあります。もしも使用方法で分からないことなどがあれば、主治医や医療機関に相談しましょう。

CPAP装置は清潔に保ちましょう

CPAP装置は毎日使用するものなので、CPAP装置やマスクはいつも清潔にしておきましょう。特に顔周りに直接ふれる鼻マスクは、小まめにお手入れをすることが大切です。取り扱い説明書をよく見て、CPAP装置やマスク、エアチューブの適切なお手入れを心掛けましょう。

定期的に医療機関を受診しましょう

保険適用でCPAP治療を受けるためには、定期的な医院での受診が必要です。特にCPAP治療を開始して間もない頃は、治療への不安や疑問も多いため、定期的な受診の時に直接医師と相談して解決することができれば、より快適に治療をおこなうことができます。体調の変化や、治療状況、効果の実感などを医師と確認することで、その後の治療継続に役立ちます。

不安に思うことは医師と相談しましょう

鼻マスクがつけにくい、CPAP装置から送られる空気の圧力にうまく慣れることができないなどの場合は、マスクフィッティングをやり直したり、鼻マスクの種類やCPAP装置の設定を変えたりすることができるため、CPAP治療を始めて不安に思うこと、困ったことは早めに医師に相談するようにしましょう。

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